結構前ですが、今年のお正月Londonに行った時のお話。
突然思いついて一人でふらっと行ったもので、時間があまりなかったのですが、 今回のロイヤルバレエの公演はピーターラビット。
これがすごく素敵でした。正直着ぐるみだしなぁとか思っていましたが、(ごめんなさい(汗)
衣装がもこもこなので、視線がとにかく足に言ってしまうんです。ごまかしがきかないのでジャンプ、ピルエット、アラベスク、全てのパに足先の美しさが問われるかなり技術のいる演目で、本当に素晴らしかったです。
しかしロイヤルオペラハウスで公演を観るといつも思うのですが、観客がみんな暖かい。(そして厳しい)
基本、税金と寄付で成り立っている国立のバレエ団ですので、国民は「自分達のバレエ団」という意識が強いのではないかと思います。
芸術監督を決める投票に一般からも参加出来たり、無料でライブビューイングがあったり、一部の「バレエファン」へ向けて、というより国民みんなとバレエ団がちゃんと係わっていけるようなOPENな体制が整っているというか、バレエがより近い存在というか・・・
この日も隣に座っていたおばあちゃんとお話したら、ダンサーのこの子のここがいいとか、この子はきっとプリンシパルになるわよとか。ダンサーに怪我が多いのはバレエ団が無理をさせているからだとか。いろいろ楽しそうに、でもしっかりした意見を聞かせてくれました。ただバレエが好きというだけでなく、若いダンサーを暖かく見守りながら、「みんなで育てている」という意識を感じますね。
日本もこんな風になればいいなぁとほっこり思いました。